INFO:
あなたは自撮りする派?しない派?鏡に映る顔と、自撮りで見る顔は違う。他人が撮った写真と、自分が選んだ一枚はもっと違う。自撮りとは、「こう見られたい」という無言の主張。角度、光、フィルター——あらゆる技術を駆使して「最高の自分」を創り上げる。でも、その写真の向こうにいるのは、本当に“自分”なのでしょうか?“盛れた”写真が自分なら、“盛れてない”自分は誰?「奇跡の一枚」を量産するうちに、本当の自分がどこかへ消えていく気がすることもあるけれど、大丈夫。どんなに加工しても、どんなに演出しても、結局それを選んだのは、あなただから。詩人のオスカー・ワイルドは「ほとんどの人々は他の人々である。彼らの思考は誰かの意見、彼らの人生は模倣、そして彼らの情熱は引用である。」と言葉を残しています。つまり、人間とは自分以外のすべての人の意見で作られた彫像です。ならば、自撮りもまた、あなたが選び取った“もうひとつの顔”。そしてそれも、間違いなくあなた自身。そう考えれば自撮りすることも、悪くないと思わない?